【患者】20代前半、男性
【主訴】事故で怪我をしてから、右のふくらはぎに冷たい物が当たると痛い。
【既往歴】特記事項なし
【現病歴】約3ヶ月前に軽自動車を運転中、ガードレールに衝突する自損事故を起こし、近医救急病院に救急車にて搬送された。事故当日から右下肢全体の異常感覚があり、特に腓腹部に強く残存している。通院リハビリを行っているが、まだ明らかな改善が無い。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】20代前半、男性
【主訴】事故で怪我をしてから、右のふくらはぎに冷たい物が当たると痛い。
【既往歴】特記事項なし
【現病歴】約3ヶ月前に軽自動車を運転中、ガードレールに衝突する自損事故を起こし、近医救急病院に救急車にて搬送された。事故当日から右下肢全体の異常感覚があり、特に腓腹部に強く残存している。通院リハビリを行っているが、まだ明らかな改善が無い。
続きを読む【検査結果】腰椎MRI(前医):L5/s右側に軽度の椎間板ヘルニアあり。
【施術と結果】本症例は、事故後から、右腓腹部に冷たい物が当たると痛みで反射的に逃げる動作をとってしまう、という状態が続いている。この症状から、知覚過敏な状態または正座後などに生じる痺れと似た状態ではないかと考えた。まずは、痺れの症状の場合に考えられる、腸骨稜の部分的な筋緊張を触察するも全体的な緊張が強く、触知出来なかった。その為、まずは腓腹部の近位方向延長線上の腸骨稜の筋腱群(以下、同部位)を全体的に弛緩させることした。
まずは、施術者①が同部位に約5分実施。症状不変のため、次に施術者②が同部位に約15分実施。しかしまだ症状ほぼ不変の為、更に施術者①に交代し同部位に約25分実施した。別症状の訴えもあったため、同時並行での施術となった。
合計約45分間の施術後、施術用ベッドの金属製の脚に腓腹部を押しつけてみた所、「押しつけたまま姿勢を保持することが出来る。反射的に逃げるほどの痛みはなくなった」との報告を受けた。
【その他】本症例は、当院にて、緩消法認定技術者の①渡邉②秦の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査評価は施術者②が行った。