【患者】60代前半 女性
【主訴】明後日のピアノの発表会に向けて根詰めて練習していたら、肩回りや背中回りが張ってきて、呼吸が苦しくなってきた。
【既往歴】-
【現病歴】約3ヶ月前からピアノを習い始め、発表会に向けて練習時間を増やしたところ、約1週間前に両肩部から背部にかけて引張感が発生。昨日から徐々に呼吸が苦しくなり、息がしづらい状態が継続している。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】60代前半 女性
【主訴】明後日のピアノの発表会に向けて根詰めて練習していたら、肩回りや背中回りが張ってきて、呼吸が苦しくなってきた。
【既往歴】-
【現病歴】約3ヶ月前からピアノを習い始め、発表会に向けて練習時間を増やしたところ、約1週間前に両肩部から背部にかけて引張感が発生。昨日から徐々に呼吸が苦しくなり、息がしづらい状態が継続している。
続きを読む【施術と結果】本症例は、ピアノの練習過多により両肩部から背部にかけて引張感が発生しており、息苦しさも訴えていることから、両肩部から背部にかけての筋緊張が要因と考えた。
先ず、両肩部から背部にかけての筋緊張は腰部の第12肋骨下縁周辺の筋緊張が要因と考え、触察したところ筋緊張を確認し、緩消法を約5分施術し筋弛緩を確認。結果、両肩部から背部にかけての引張感は主観により約7割減少し、呼吸が楽になってきたと報告を受けた。改善が見られた為、続けて同部位周辺に緩消法を約5分施術し筋弛緩を確認。結果、両肩部から背部にかけての引張感は主観により約9割減少したが、吸気時の息苦しさは残存していると報告を受けた。
次に、浅呼吸の要因として腰部前方の筋緊張により肋骨が下方に牽引されることが考えられる為、第10肋軟骨下縁周辺を触察したところ筋緊張を確認し、緩消法を約5分施術し筋弛緩を確認。結果、主観により深く息を吸うことが出来るようになったと報告を受けた。
息もできるし肩も楽になったので、安心して発表会に出られると笑顔でお帰りいただいた。