【患者】70代前半 男性
【主訴】新聞配達の仕事で膝が痛くてゆっくりしか歩けない。
【既往歴】ー
【現病歴】腰痛は約20年前から慢性化していたが、今回は約1ヶ月前から右膝前面部が歩行時に痛みがあり、力が入らない感覚が出てきた。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】70代前半 男性
【主訴】新聞配達の仕事で膝が痛くてゆっくりしか歩けない。
【既往歴】ー
【現病歴】腰痛は約20年前から慢性化していたが、今回は約1ヶ月前から右膝前面部が歩行時に痛みがあり、力が入らない感覚が出てきた。
続きを読む【施術と結果】本症例は約1ヶ月に特に誘因なく膝周辺に痛みが発生しており、お仕事で40年以上約4時間歩き続ける仕事をしていたが、膝に関しては今回が初めて痛くなったとのこと。外傷はなく、腫脹なども無い上に、長年の腰痛もあった事から、要因としては腰部の筋緊張による下肢への血行不良と考えた。
触察にて腰部全体の強い筋緊張を確認し、開始前の腰部押圧深は左右共に約1cmだった。まず腸骨稜前面部付近の筋緊張の左右差を確認したところ、右側に強い筋緊張が確認できた。
先ず、約10分ほどかけ腸骨稜の前面付近を弛緩させると、歩行時に感じていた痛みが10から5(NRS改変)と小さくなった。続けて腸骨稜の前面部の筋緊張はある程度軟らかくなっていたので、今度は腰部側面から第3第4腰椎高位の腰部を緩消法で弛緩させていき、合計で約30分施術を行った。結果として歩行時の痛みは10から2(NRS改変)と減少した。腰部押圧深は約3cmになった。他の仲間たちは何年もずっと痛いと言ってたので一回でこんなに良くなるとは思わなかったと喜んでいた様子だった。