【患者】30代後半 女性
【主訴】2週間前から掃除の仕事をしていたら右腕が痛くて怠い感じが続いて仕事がしんどい。
【既往歴】ー
【現病歴】約2週間前から清掃作業の勤務中に、右肩関節から上腕部にかけて痛みと倦怠感が発生する。近医整形外科は受診しておらず、家族の紹介により当院へ来院された。
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【現症】右肩関節の痛みおよび右上腕部の倦怠感は安静時に出現する。右肩関節の痛みは肩関節前方に限局しており、動作痛や可動域制限は確認できない。
【施術と結果】本症例は、右肩関節から上腕部全体にかけての痛み及び倦怠感を訴えており、一つの要因として筋緊張による血行不良と考えた。
まず、右上腕部の倦怠感の要因として鎖骨下静脈周辺の筋緊張であろうと考え触察したところ、同部位周辺に筋緊張を確認した。筋緊張部位に緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。その結果、主観で右上腕部の倦怠感が8割減少したとの報告を受けた。
次に、右肩関節前面の右小胸筋付着部周辺に痛みを訴えた為、同部位周辺の筋緊張部位に緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。その結果、右肩関節前面の右小胸筋付着部周辺の痛みが10から3(NRS改変)と小さくなった。変化が確認できた為、引き続き同部位周辺の筋緊張部位に緩消法を約1分行い筋弛緩を確認した。その結果、右肩関節前面の右小胸筋付着部周辺の痛みが10から0(NRS改変)に消失した。
残り時間は、右肩関節から上腕部全体にかけての痛み及び倦怠感の要因である腰部側面に施術部位を移行した。腰部側面の筋緊張部位に緩消法を約20分施術し筋弛緩を確認した。
その結果、主観で右上腕部の痛みと倦怠感が消失したとの報告を受け、施術を終了した。
「腕全体の怠みと痛みが取れてすっかり楽になった。」と喜んだ様子で笑顔で帰路につかれた。