【患者】70代前半、女性
【主訴】左腰が痛い
【既往歴】交通事故(30代)、高血圧、糖尿病
【現病歴】約5年前から特に誘因なく腰部左側に痛みが発生したとのこと。痛みが強い時は近医整形外科や整骨院に通い、低周波などの物理療法やマッサージを受けている。
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【現症】本症例は、腰が痛いとの訴えであったが、骨盤上部で腸骨稜よりも下部であった事から、臀部痛と判断した。仙骨正中より5横指左外側、腸骨稜より3横指下部に痛みあり。
【検査結果】腰椎レントゲンにて、L4/5を中心に経年性の変形あり。
【施術と結果】本症例の痛みは、特に誘因なく発生したものであるとの問診から判断し、腰部の筋緊張による関連痛と考え、痛みを訴える箇所直上の腸骨稜付近を施術開始箇所とした。
まず施術者①から施術開始。約4分で施術部分の筋弛緩を確認。臀部左側の痛みは10から7(NRS改変)と小さくなった。施術中の会話から、過去に交通事故に遭い、頚部を痛めたことがあるとの事。よって、本症例の痛みは、腰臀部と背側で繋がっている頚部後面の筋緊張も一因ではないかと考え触察すると、頚部後面正中より4横指左外側に筋緊張を確認。そこも施術箇所とした。
施術者②が頚部への施術を開始。約4分で同部の筋弛緩を確認。臀部左側の痛みは10から5(NRS改変)と更に小さくなった。この時点で、他部位の痛みが気になるとの訴えがあり、本症例の施術は終了した。
【その他】本症例は、当院にて、緩消法認定技術者の①筆者②渡邉の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査は施術者①が行った。