仕事に支障を来たす程の左肩関節痛の改善例

【現症】左肩関節周辺に安静時痛有り。左前腕中間位で左肩関節外転約90°かつ左肘関節屈曲約90°肢位（以下、検査肢位）での左肩関節可動域（以下、ROM）は自動で外旋約20°とROM制限を確認。
【施術と結果】本症例は、誘因無く左肩関節周辺の痛みが増悪しており、目視と触察により腫脹や熱感が確認できないことから、左肩関節周辺の筋緊張が要因と考えた。
　先ず、検査肢位での左肩関節外旋動作で最も痛みを感じる部位を示してもらったところ、左大胸筋停止部周辺を示した為、触察により筋緊張を確認し、緩消法を約3分施術し筋弛緩を確認。結果、検査肢位での左肩ROMは自動で外旋約45°と大きくなった。
　改めて検査肢位での左肩関節外旋動作で最も痛みを感じる部位を示してもらったところ、左広背筋停止部周辺を示した為、触察により筋緊張を確認し、緩消法を約4分施術し筋弛緩を確認。結果、検査肢位での左肩ROMは自動で外旋約60°と大きくなった。
　検査肢位での左肩関節外旋動作で最も痛みを感じる部位が再び左大胸筋停止部周辺に移行した為、触察により筋緊張を確認し、緩消法を約5分施術し筋弛緩を確認。結果、検査肢位での左肩ROMは自動で外旋約70°と大きくなった。
　痛みはまだ残存しているものの、仕事に差し支えない程動かせるようになって有難いとお喜びいただいた。