1ヶ月前から正座が出来なかった膝痛の改善例

【現症】安静時痛はなく、歩行時に左膝窩に引張感を感じ、正座は痛みの為不可である。正座動作時に於ける踵骨と殿部までの距離は約10cmである。
【施術と結果】本症例は膝痛を訴えているが、痛みを訴えている箇所は膝窩であり膝関節の側面や前面に痛みはなく触察により腫脹や熱感も認められなかった。安静時痛もなく、発症機転も特になく、根本的には腰痛も現存する事から腰部の筋緊張による下肢への血行不良が要因であろうと考察し、施術を開始した。
　腰部側面の筋弛緩が重要と考え、第3第4腰椎高位辺りの腰部側面から正中に向かって筋弛緩を行った。施術開始時の押圧深は約3cmであったが、約30分施術し筋弛緩を確認し押圧深は約5cmになった。
　その結果、歩行時の引張感が主観で消失したと報告を受けた。次に正座動作を試みていただいたが痛みは10から0(NRS改変)と消失し、踵骨と殿部が接触し正座が可能になった。笑顔で喜んでいただきました。