【患者】40代後半 女性
【主訴】約1週間前から有酸素運動でエアジョギングを始めたら、右脛から足の甲まで痛くなった。
【既往歴】―
【現病歴】約1週間前から毎朝エアジョギングを続けていたところ、右下腿前面から足背にかけて痛みが発生。
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【現症】エアジョギングの着地時に右下腿前面から足背にかけて荷重痛あり。日常生活上の足関節可動域制限は確認できなかった。
【施術と結果】本症例は、右下腿前面から足背にかけて荷重痛を訴えており、目視及び触察にて痛みを訴える部位の皮下出血や腫脹及び熱感が感じられないことから、急性外傷ではなく右前脛骨筋周辺の筋緊張が痛みの要因と考えた。
はじめに、右下腿前面を触察したところ、右下腿前面近位1/3周辺に筋緊張を確認した。筋緊張部位に緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した結果、荷重痛は10から5(NRS改変)と小さくなった。改善が見られたことから、さらに同部位周辺の筋緊張部位に約2分施術し筋弛緩を確認した結果、荷重痛は10から2(NRS改変)と小さくなった。次に、同部位の筋緊張は弛緩したが右足背に荷重痛が残存しているとのことから、荷重時に最も痛みが増悪する部位を指1本で示してもらい、触察により同部位の筋緊張を確認し、緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認した結果、荷重痛は10から0(NRS改変)と消失した。
エアジョギングをしてもらったところ、足が軽くなったとの報告を受けた。有酸素運動を始めたばかりで痛みにより挫折しそうであったため、今後も有酸素運動を続けられそうだと喜んで頂けた。