【患者】60代前半 男性
【主訴】両方の親指の付け根が痛い、関節が動かない
【既往歴】高血圧症
【現病歴】約1ヶ月前から誘因なく痛みが発生し、両母指指節間関節・中手指節間関節が硬直状態。左母指指節間関節・中手指節間関節の方がより固まった状態。
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【現症】安静時において両側母指指節間関節(以下IP関節)と中手指節間関節(以下CM関節)周辺部に疼痛発生。特に両側母指指節間関節(以下IP関節)が硬直して動かせない。
【施術と結果】本症例は安静時において両側母指指節間関節(以下IP関節)と中手指節間関節(以下CM関節)周辺部に痛みが約1ヶ月に渡り残存していて慢性化している為、触察によりIP関節とCM関節周辺の筋硬結が要因と考えた。
先ずは、右CM関節周辺に緩消法を5分施し可動域を確認した。CM関節を軟らかくした事により、IP関節も動かせるようになった。痛みが10から0(NRS改変)と消失した。
今度は、左CM関節周辺に緩消法を5分施し可動域を確認した。こちらも同じようにCM関節を軟らかくした事により、IP関節も動かせるようになった。痛みが10から5(NRS改変)と小さくなった。
更に、左CM関節周辺側が右CM関節周辺側の2倍ほど固まっている様なので、5分緩めて行った。可動域は2倍ほどになり、痛みが10から0(NRS改変)と消失した。
左肩関節が以前から五十肩で固まっており、現在はだいぶ良い状態であるが、腰部も腰部右側に比べるとかなり硬さがある。残りの時間は腰部の第10肋骨きわなどを重点的に弛緩していった。「指が動く様になった!」と喜ばれて帰られた。