【患者】50代 女性
【主訴】デスクワークをしてから目眩がおきるようになった。
【既往歴】腰痛症
【現病歴】約2年前、勤務中に頚部痛と目眩が出現する。
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【現症】座位姿勢から立位姿勢になり、後ろへ振り返り動作により目眩が出現する。来院時も目眩が確認できた。頚部伸展時に第2頚椎(以下、C2)から第3頚椎(以下、C3)棘突起周辺に痛みが出現した。
頚部関節可動域制限は確認できない。
【施術と結果】本症例は頚部痛と目眩を訴えており、要因は頚部側面の筋緊張による血行不良であろうと考えた。
触察にて痛みを訴えるC2からC3棘突起周辺に筋緊張を確認した。筋緊張部位に緩消法にて約1分施術を行い筋弛緩を確認した。その結果、頚部伸展時のC2からC3棘突起周辺の痛みは10から8(NRS改変)と小さくなり、目眩は主観で約5割減小した。変化が確認できた為、同部位周辺の筋緊張部位に約1分施術し、筋弛緩を確認した。その結果、頚部伸展時のC2からC3棘突起周辺の痛みは10から3(NRS改変)と小さくなり、目眩は主観により消失したと報告を受けた。
頚部周辺の筋緊張の要因として腰部側面の筋緊張が考えられた為、腰部側面の施術に移った。腰部側面の筋緊張を確認し、緩消法にて約2分施術し、筋弛緩を確認した。その結果、頚部伸展時のC2からC3棘突起周辺の痛みは10から0(NRS改変)と消失した。
残りの時間は、再発防止のため腰部両側面の筋緊張を確認し、緩消法にて筋弛緩を確認し、施術を終了した。
以前から悩んでいた目眩が数分でなくなった事に驚いた様子だった。
「ずっと治らなかった目眩が一瞬で消えた。何をしても治らなかった目眩が今日初めて治った。嬉しい。」と喜んだ表情と安心した様子で笑顔で帰路につかれた。