寝起きに発症した腰部鈍痛の改善例

【現症】第2,3,4棘突起より左側の脊椎起立筋の辺りに痛みがある。可動域制限は確認できなかったが胸腰部屈曲約40°で鋭く短い痛みが発現する。
【施術と結果】本症例の左腰部の痛みの要因は筋の緊張によるものと考え、痛みのある左腰部を触察すると、第2,3,4棘突起より左側の脊椎起立筋約6cmで長さ約10cmの周辺部に筋緊張を確認した。
　脊椎起立筋の緊張は腰部側面からの筋緊張が脊椎起立筋の筋緊張であると考え、腰部側面から腰部内側に向い緩消法を約5分行い、腰部側面の押圧深は約0.5cmから約1cmとなった。痛みは10から8(NRS改変)と減少した。
　痛みの減少を確認した為、同部に緩消法を約25分行ったところ腰部側面の押圧深は0.5cmから約2cmとなった。痛みは10から3(NRS改変)と減少し、胸腰部屈曲約40°での痛みは消失した。
　痛みの原因が筋の緊張である事を説明し、納得され引き続き緩消法を行っていく意向となった。