【患者】20代前半 男性
【主訴】小学生の頃から頭痛があり、気温が高くなってくると頻度が増してくる。後頭部と左目奥の辺りに痛みと首~肩にかけての凝り感が強く、ひどくなると吐き気をもよおすこともある。
【既往歴】ー
【現病歴】13年前頃より頭痛が起こるようになる。医療機関にて受診はしたが、特に異常はない。ここ三日間ほど仕事で夜遅くなり、頭痛が発症し左目奥にも痛みが出だした。左頚部から左肩背部にかけて凝り感が強い。来院時吐き気は無し。
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【現症】可動域制限なし。触察にて第10胸椎(以下T10)辺から第5腰椎(以下L5)辺の左起立筋、L3からL5横辺の腰方形筋に筋緊張あり。頚部伸展位で左第4頚椎(以下C4)辺から肩甲骨上角付近に痛みが出る。腰部側面の押圧深は約2cm。
【施術と結果】本症例は、左後頚部から左背部にかけての凝り感を訴えており、頚部の触察でも熱感が無く、目視による組織損傷も確認できないため、後頭部の痛みの要因は頚部から左背部にかけてとL1高位付近の筋緊張と判断した。
T10からL2の中心から3cm付近の筋緊張部位に対して5分施術し筋弛緩を確認。結果、主観により左頚部から左背部の凝り感が8割減少し、頭痛は5割、目の奥に痛みは2割減少したと報告を受けた。
続いて左胸鎖乳突筋の筋緊張部位に3分施術を行い筋弛緩を確認.できた時点で頭痛は消失。目の奥の痛みは5割程度残る。乳様突起前側に硬い筋緊張があった為そこを1cm程奥に入るくらいまで施術をし、筋弛緩がみられた後に確認したところ目の奥の痛みも消失したと報告を受けた。