誘因なく発症した肩甲骨内側縁周辺の痛みの改善例

【施術と結果】本症例は、約10年前から誘因なく右肩甲骨内側縁周辺に安静時痛を訴えており、触察にて痛みを訴える部位の腫脹及び熱感が感じられないことから、急性外傷ではなく右肩甲骨内側縁周辺の筋緊張が痛みの要因と考えた。
　はじめに、痛みを訴える右肩甲骨内側縁周辺の筋緊張部位に緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認した結果、右肩甲骨内側縁周辺の痛みが10から8（NRS改変）と小さくなった。改善が見られたことから、さらに同部位周辺の筋緊張部位に約2分施術し筋弛緩を確認した結果、痛みが10から4（NRS改変）と小さくなった。次に、右肩甲骨内側縁周辺の痛みの要因は腰部の筋緊張と考え、腰部後方の右第12肋骨直下部を触察したところ、筋緊張を確認した。筋緊張部位に緩消法を約3分施術し筋弛緩を確認した結果、右肩甲骨内側縁周辺の痛みが10から0（NRS改変）と消失し、主観で体全体がフワッと軽くなったと報告を受けた。次に、再発防止のため腰部両側面に施術を移行した。腰部両側面の筋緊張を確認し、緩消法を約20分施術し筋弛緩を確認して施術を終了した。
　約10年前から原因不明の痛みがあり不安に感じていたが、痛みが消失し不安が解消されたと大変喜んで頂けた。また、主観により体全体の血行が良くなり、体が温かくなったとの報告も頂いた。