1ヶ月続く左肩関節痛が5分で消失した一例

【現症】左肩関節可動域（以下、ROM）は自動で屈曲約170°、外転約120°で痛みが生じ、ROM制限を確認。安静時痛は無いが、頚部左側から左肩部にかけて常に引張感が有る。
【施術と結果】本症例は、誘因無く左肩関節周辺に運動痛が生じており、以前より肩凝りを自覚していたことから、左肩関節周辺の筋緊張が痛みの要因と考えた。
　先ず、左肩ROM自動外転約120°肢位で左肩関節周辺を触察。左大円筋周辺に筋緊張を確認した為、緩消法を約3分施術し筋弛緩を確認。結果、左肩ROM自動外転は約170°と大きくなり、左肩関節周辺の運動痛は10から0（NRS改変）と消失した。
　運動痛は消失したものの、依然として左肩ROM自動屈曲、外転ともに約10°ずつROM制限が残存していることから、左肩関節周辺を触察したところ左大胸筋停止部周辺に筋緊張を確認した為、緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認。結果、左肩ROM自動屈曲約180°、外転約180°と大きくなり、日常生活上のROM制限は確認できなくなった。
　約1ヶ月続いた左肩関節痛がわずかな時間で消失したことにより、とても喜んでいただけた様子だった。