左肩関節可動域に制限のある左肩関節痛の改善例

【現症】左肩関節可動域（以下、ROM）は自動外転約30°で左肩関節背側周辺に痛みがある。
【施術と結果】本症例は、左肩関節外転動作時に左肩関節背側周辺に痛みを訴えており、近医整形外科で五十肩と診断を受け慢性的な痛みである事や、触察にて腫脹や熱感が確認出来ない事から、痛みの要因は痛みを訴えている部位周辺の筋緊張と考えた。
　初めに、触察にて左大円筋周辺に筋緊張を確認し、緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した。結果、左肩ROMが自動外転約30°で左肩関節背側周辺の痛みが10から0（NRS改変）と消失し、左肩ROMが自動外転約40°となった。改善が見られた為、引き続き同部位周辺に緩消法を約5分施術し筋弛緩を確認した。結果、左肩ROMが自動外転約40°で左肩関節背側周辺の痛みが10から0（NRS改変）と消失し、左肩ROMが自動外転約80°となった。
　次に、左大円筋周辺の筋緊張は、腰部側面の筋緊張が要因と考え、触察にて筋緊張を確認し緩消法を約20分施術し筋弛緩を確認した。結果、左肩ROMが自動外転約80°で左肩関節背側周辺の痛みが10から0（NRS改変）と消失し、左肩ROMが自動外転約120°となった。
　約1年間はこの痛みがあるんだと諦めていたが、一回の施術でここまで改善するのであれば1年かからずにすみそうと笑顔で喜びの報告を受けた。