【患者】40代後半 男性
【主訴】右の首から背中にかけて痛い。
【既往歴】-
【現病歴】約2か月前に誘因なく頚部右側から背部にかけて運動痛を発症し、消長を繰り返している。
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【現症】頚部自動関節可動域(以下、ROM)右側屈約40°または右回旋約45°において運動痛あり。
【施術と結果】本症例は、約2か月前から頚部右側から背部にかけての運動痛を訴えており、その要因は患部周辺の筋緊張と考えて触察したところ、第4頚椎(以下、C4)高位から第1胸椎(以下、T1)高位の頚部右側の広範囲に筋緊張が確認できた。
はじめに最も強い運動痛を訴えるC6高位の正中から約4cm右の筋緊張部位に約1分施術し筋弛緩を確認した。その結果、頚部ROM右側屈約40°における運動痛は10から5(NRS改変)、右回旋約45°における運動痛は10から3(NRS改変)となった。最も強い運動痛を訴える部位がT1高位の正中から約6cm右の筋緊張部位に移動したため、同部位に約1分施術し筋弛緩を確認した。その結果、頚部ROM右側屈約40°における運動痛は10から1(NRS改変)、右回旋約45°における運動痛は10から1(NRS改変)となった。引き続き、同部位周辺に約1分施術し筋弛緩を確認した。その結果、頚部ROM右側屈約40°における運動痛は10から0(NRS改変)、右回旋約45°における運動痛は10から0(NRS改変)となり消失し、頚部ROMは右側屈約55°・右回旋約60°となった。