２年続く右膝内側の痛みが30秒で消失した一例

【現症】歩行は緩慢で、右脚の歩幅が狭く感じる。歩行は可能だが、右脚荷重時には右膝内側に痛みが発生する。
【施術と結果】本症例は、２年前の転倒時に受傷した際の痛みが残存しており、目視・触察にて熱感や腫脹が確認できなく、膝関節置換術の影響も考慮したが、発痛誘因が明確であったことから痛みは、筋緊張による血行不良が要因と推測した。
　 先ず、痛みを訴える右膝内側を触察すると膝蓋骨上縁の内側広筋と思われる箇所に筋緊張を確認し、約３０秒施術を行い、筋弛緩を確認した結果、右脚荷重と歩行にて確認していただくと痛みは１０から０（NRS改変）と消失した。痛みは解消されたが、下肢の倦怠感を訴えた為、筋緊張による静脈の圧迫が要因ではと考え、右鼠径部、膝窩を触察し、筋緊張を確認した。其々の筋緊張箇所に施術を行い筋弛緩を確認した結果、お患者さんご本人から脚を前に出しやすく、歩幅も広くなり、とても軽く感じるようになりましたと報告をいただきました。