増悪すると寝込みたくなる右胸腰部痛の改善例

【現症】第10胸椎高位（以下、T10）右側から第1腰椎高位（以下、L1）右側に痛みが発生し現在も残存している。また、痛みにより浅呼吸となる。胸腰部関節可動域（以下、ＲＯＭ）に制限は確認できなかったが、伸展動作時にＬ１高位右側に痛みが発生する。
【施術と結果】本症例は、２週間続く胸腰部右側に痛みを訴えており、目視、触察にて熱感、腫脹は確認できなかったことから痛みの要因は筋緊張による血行不良と推測した。
　先ず、Ｔ１０右側からＬ１右側を触察し、Ｌ１周辺に顕著な筋緊張を確認した。同部位に約２分施術を行い、筋弛緩を確認した結果、伸展動作時のL1高位右側の痛みは１０から０（NRS改変）となったが、T１０周辺に痛みを訴えた。その為、Ｔ１０周辺の痛みを訴える筋に約３分施術し、筋弛緩を確認した結果、痛みは１０から０（NRS改変）と消失した。
　施術後に胸腰部の屈曲伸展動作をされながら痛みが出ないことと、呼吸が楽になったと喜ばれておりました。