【患者】50代後半 男性
【主訴】右手で左肩を触ろうとすると痛い。
【既往歴】むちうち(約4年前)
【現病歴】半年ほど前から誘因なく右肩関節自動水平屈曲時に運動痛があり、依然として残存している。
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【現症】右肩自動関節可動域(以下、ROM)水平屈曲約100°で右肩甲骨周辺に運動痛あり。
【施術と結果】本症例は、約半年前から右肩関節自動水平屈曲時に運動痛を訴えており、その要因は外傷ではなく筋緊張によるものと考えて患部周辺を触察したところ、右背部から右肩関節後面にかけての広範囲に筋緊張が確認された。
はじめに、最も強い運動痛を訴える右肩関節後面の筋緊張部位に約1分施術し筋弛緩を確認した。その結果、右肩ROM水平屈曲約100°における運動痛は10から8(NRS改変)となった。引き続き、同部位周辺に約3分施術し筋弛緩を確認した。その結果、右肩ROM水平屈曲約100°における運動痛は10から7(NRS改変)となった。
十分な筋弛緩を確認したが症状の変化が乏しかったため、施術部位を右背部肩甲骨内縁周辺に移行し、約2分施術し筋弛緩を確認した。その結果、右肩ROM水平屈曲約100°における運動痛は10から6(NRS改変)となった。引き続き、同部位周辺に約3分施術し筋弛緩を確認したが、症状に変化は確認できなかった。
右肩ROM水平屈曲約100°における運動痛の要因は、腰部の筋緊張と考え腰部を触察したところ、第3腰椎棘突起から約7cm右の部位に筋緊張が確認できたでの、同部位に約2分施術し筋弛緩を確認した。その結果、右肩ROM水平屈曲約100°における運動痛は10から2(NRS改変)となった。引き続き、同部位周辺に施術し筋弛緩を確認した。その結果、右肩ROM水平屈曲約100°における運動痛は10から0(NRS改変)と消失し、右肩ROM水平屈曲は約120°となった。
あれ?なんで?と驚かれていた。