追突事故による吐き気を伴う頚部の痛みに関する改善効果

【現症】頚部の関節可動域制限は無く、頚部屈曲位から伸展動作に移行する事によって吐き気が出現し、起立動作による軽度の前失神が出現。触察にて左胸鎖乳突筋停止部付近に圧痛有り。
【施術内容・結果】本症例は、追突事故による左頚部の筋緊張が頚部の痛みや頚部動作時の吐き気の要因と推察。
　初めに、左頚部の疼痛部3か所に緩消法を合計約２分施術し筋弛緩を確認。結果、頚部の痛みが１０から７（ＮＲＳ改変）に小さくなった。
　次に、左胸鎖乳突筋停止部付近の圧痛部に緩消法を約１０分施術し筋弛緩を確認し圧痛の消失も確認。結果、頚部の痛みが１０から3（ＮＲＳ改変）に小さくなった。主観により、頚部動作時の吐き気が消失したと報告を受けた。
　次に頚部の痛みに対して腰部の筋緊張が要因と考え、第２腰椎の高位に対して腰部側面より緩消法を約１５分施術し筋弛緩を確認。結果、主観として起立動作による軽度の前失神症状が消失したとの報告を受けた。