サッカーの試合で受傷した突き指の改善効果

【現症】左手小指に腫れ・内出血が残り、左手小指近位指節間関節（以下、PIP）に屈曲制限が有り、物を掴み辛い。安静時の痛みはなくなったが、左手小指PIP屈曲動作で痛みが出現。触察にて左尺側手根屈筋・左長掌筋・左浅指屈筋（以下、前腕屈筋群）に筋緊張を確認。
【施術内容・結果】本症例は、左手小指PIPに屈曲制限が有り目視による組織損傷が確認できるために左手小指PIPの受傷患部への直接の施術は行わない事にする。
　左手小指PIPの屈曲制限の要因として中手指節間関節（以下、MP）の浅指屈筋腱の肥大と考え、左手小指MP周辺部の腱肥大部に緩消法を約１分施術。結果、主観により左手小指PIP屈曲制限が５割改善したと報告を受けた。
　次に、左手小指屈曲に関係している左前腕屈筋群の筋緊張部に緩消法を約３分施術し筋弛緩を確認。結果、主観により左手小指PIP屈曲制限が９割改善したと報告を受けた。
【その他】突き指による手指の屈曲制限はMP部の腱の緊張を弛緩する事により、受傷患部を直接施術しなくても屈曲制限が改善されることが確認できた。