【患者】50代後半、女性
【既往歴】―
【主訴】肩こりが酷くてつらい。腕を上げる動作が最後までできない。
【現病歴】約30年前から肩こりを感じていた。それ以来、背部や腰部にも痛みを感じるようになり痛みが強い時は整骨院や鍼灸院に通院する日々が続いた。今までの対処法では症状は改善しないと感じ、ネットで他の治療法を検索したところ緩消法を知る事になり認定院である当院に来院した。また、約5年前から習っているフラメンコで右上肢を挙上する動作が出来ない。
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【現症】右肩関節可動域(以下、ROM)は自動で前方挙上約170°、外転約160°。右肩周辺に常に凝り感がある。
【施術と結果】本症例は約30年前から慢性的な凝り感と約5年前から右肩ROM制限を訴えている症状であることから右肩周辺の筋緊張が要因と考え触察したところ、右肩周辺、背部から腰部までの広範囲で筋緊張を確認した。肩凝りの要因は第12肋骨下部付近の筋緊張が要因として考え触察したところ筋緊張を確認した。
同部位に約5分施術し筋弛緩を確認したその結果、肩凝りは主観にて5割減少し、右肩ROMは自動で前方挙上約175°、外転約170°と大きくなった。制限がある肢位で触察したところ右肩甲骨上角周辺の肩甲挙筋と思われる部位に筋緊張を確認し緩消法にて5分施術した結果、肩凝りは主観にて消失し、右肩ROMは自動で前方挙上約180°、外転約180°と大きくなった。
「フラメンコ教室で先生から腕をちゃんと上げなさいと言われなくなりそうだ」と1回目の施術で症状が改善し嬉しそうに笑顔で帰路につかれました。