家事に支障を来たすほどの右肘関節痛が消失した一例

【現症】右肘関節周辺に安静時痛有り。右手関節伸展動作で右肘関節周辺の痛みが増悪する。右手関節と右肘関節に日常生活上の可動域制限は確認できなかった。
【施術と結果】本症例は、長時間のデスクワークにより右肘関節周辺に痛みが生じており、目視と触察により腫脹や熱感が確認できないことから、右肘関節周辺の筋緊張が要因と考えた。
　 先ず、右手関節伸展動作で最も痛みを感じる部位を左示指で示してもらったところ、右上腕骨外側上顆周辺を示した為、触察により筋緊張を確認し、緩消法を約40秒施術し筋弛緩を確認した結果、右手関節伸展動作での右肘関節周辺の痛みは10から8（NRS改変）と小さくなった。
筋弛緩の割合に対して痛みにあまり変化が見られなかった為、触察の範囲を広げたところ右上腕骨外側上顆から遠位約4cmの右総指伸筋周辺に強い筋緊張を確認し、緩消法を約40秒施術し筋弛緩を確認した結果、右手関節伸展動作での右肘関節周辺の痛みは10から0（NRS改変）と消失した。
　 自身でも緩消法を行ってみたが痛みが消えなかったそうで、「痛いところだけでなく範囲を広げてやってみれば良かった」と感心されていた様子だった。