10年以上続く右肩関節内外旋動作で生じる痛みの改善例

【現症】右肩関節内外旋動作で右肩関節周辺に痛みが生じる。安静時痛は無し。右肩関節に日常生活上の可動域制限は確認できなかった。
【施術と結果】本症例は、誘因無く右肩関節内外旋動作で右肩関節周辺に痛みが生じており、目視と触察により腫脹や熱感が確認できないことから、右肩関節周辺の筋緊張が痛みの要因と考えた。
　 先ず、右肩関節約90°外転位で内外旋動作をした時に最も痛みを感じる部位を左示指で示してもらったところ、右肩関節外旋時に右大胸筋停止部周辺を示した為、触察により筋緊張を確認し、緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した結果、右肩関節内外旋動作での右肩関節周辺の痛みは10から7（NRS改変）と小さくなった。
　 再度右肩関節約90°外転位で内外旋動作をした時に最も痛みを感じる部位を左示指で示してもらったところ、右肩関節内旋時に右小円筋周辺を示した為、触察により筋緊張を確認し、緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した結果、右肩関節内外旋動作での右肩関節周辺の痛みは10から5（NRS改変）と小さくなった。
　 右肩関節周辺の運動痛が半減した為、ご本人の希望により残りの時間は腰部の施術へと移行した。施術終了時には、右肩関節内外旋動作での右肩関節周辺の痛みは10から3（NRS改変）と更に小さくなった。
　 「右肩の痛みにより運動を諦めていたが、またできるようになるかもしれないと希望が持てた」とお話しいただいた。