日常生活が困難になってきた挙上制限を伴う肩関節痛の改善例

【現症】右肩関節自動関節可動域（以下、ROM）前方挙上約100°にて運動痛発生し、疼痛はあるものの約160°まで可能であった。
【施術と結果】本症例は右肩関節周辺部筋群の緊張が痛みの要因の１つであり、その原因として腰部筋群の筋緊張による血行不良であると考えた。
　 まず、右腋窩前面の大胸筋周辺部と、後面の広背筋周辺部に対して緩消法を約2分づつ行い筋弛緩を確認した。痛みが10から5（NRS改変）に小さくなった。続けて緩消法を約5分行い筋弛緩を確認した。痛みが10から2（NRS改変）に小さくなった。右肩関節自動ROM前方挙上約135°運動痛なく可能となった。
　 次に腰部側面の筋緊張に対し緩消法を約10分行い、体表より押圧深は施術前約1cmから約3cmまで弛緩した。痛みが10から0（NRS改変）に消失した。右肩関節自動ROM前方挙上約170°に拡大し、腕を上げることが出来る。と言って非常に喜んでいただいた。