【患者】40代後半 男性
【主訴】花粉症で鼻水と目の痒みがある。
【既往歴】腰痛症
【現病歴】2週間程前から花粉症の症状と思われる鼻漏と目の痒みが発現した。近医耳鼻咽喉科への受診歴はなく、薬も服用していない。腰痛完治の為来院した際に対応した症例である。
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【現症】鼻漏、目の痒みは左右共に現存し、特に大きな左右差は認められない。また、その他の症状も認められなかった。
【施術と結果】本症例は鼻漏と目の痒みを訴えているが、その他の症状が確認できない事や耳鼻科への受診歴はないものの、いわゆる花粉症の症状が多発する時期(3月)であり、ご本人の告知があった為、花粉症の症状と判断した。花粉症の症状であるならば、鼻や目への血行不良が要因であろうと考え、内頚動脈、外頚動脈周辺の筋緊張によるものと考察した。
先ず右目の痒みに対応すべく右内頚動脈周辺である右乳様突起の下方を触察し、筋緊張を確認した。同箇所に緩消法を約30秒行い筋弛緩を確認した。その結果、右目の痒みが主観で消失したとの報告を受けた。同様に左乳様突起下部を触察し筋緊張を確認し同箇所に緩消法を約30秒行い筋弛緩を確認した。その結果、左目の痒みは主観で消失したとの報告を受けた。
次に右鼻漏に対応すべく右外頚動脈周辺と思われる右下顎骨下縁を触察すると筋緊張が確認できた。同箇所に緩消法を約1分行い筋弛緩を確認した。その結果、主観で右鼻漏が止まった感覚であるとの報告を受けた。同様に左外頚動脈周辺と思われる左下顎骨下縁を触察すると筋緊張が確認できた。同箇所に緩消法を約1分行い筋弛緩を確認した。その結果、左鼻漏は主観で止まった感覚であるとの報告を受けた。
3分程の施術で花粉症と思われる症状が消失し、大変驚かれた様子でした。その後の時間は再発予防と元々の目的であった腰痛完治の為、腰の施術をし終了しました。