【患者】50代後半、女性
【主訴】仕事の時に腰が痛い
【既往歴】特記事項なし
【現病歴】数年前から介護の仕事時に腰痛を強く感じ、コルセットを使用する時もある。腰痛改善のため、色々な本や動画を見てセルフケアをしているが、まだ継続している。
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【現症】腰部正中の棘突起を中心に第4〜第5腰椎高位に、椅坐位からの立ち上がり動作時に痛みあり。また、歩行時にも同部に痛みあり。
【検査結果】両下肢に神経学的な異常なし。
【施術と結果】本症例で訴えられている腰部正中付近の痛みは、腰部側面筋群の緊張が大きな要因として考えた為、側面から施術を開始。開始前押圧深は左右共に約0.5cmだった。
まず施術者①から開始。約8分で押圧深は、約1cm増で約1.5cmとなり、痛みは10から3(NRS改変)と小さくなった。次に施術者②へ交代し、腰部側面への施術を継続。約20分で押圧深は約2.0cmとなったが、痛みは10から3と変化は認められなかった。 しかし、ここまでの押圧深の増加と過去の痛み改善の経験症例から、まだ施術効果が現れてくると推測し、同部位への施術継続する事とした。施術者①へと交代し約15分施術した結果、押圧深は約3.5cmとなり、痛みは10から0(NRS改変)消失したと報告を受けた。
【その他】本症例は、当院にて、緩消法認定技術者の①渡邉・②筆者の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査は②が行った。