【患者】40代、女性
【主訴】天気が悪くなる前の日は頭痛が酷い
【既往歴】ー
【現病歴】約25年前から毎日のように痛みがある。
病院も数軒回ったが原因は分からず普段から鎮痛薬を服用している。
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【現症】夜間痛により睡眠が妨げられる日もあり、低気圧が近づく時は激痛で嘔吐することもある。左側頚部、左肩関節周辺、左側背部に慢性痛があり、触察にて強い筋緊張が確認できる。脳神経外科、内科、整形外科で異常なし。
【施術と結果】本症例は検査所見において異常は無く、左側頚部、左肩関節周辺、左側背部に慢性痛と強い筋緊張が確認できることから、特に左側腰部の筋緊張が起因となり、頚部の筋緊張が起こす頭部への血行不良が原因であると考えた。
先ず約10分かけて緩消法で両側全頚部の胸鎖乳突筋周辺を施術したところ、はっきりとした痛みの軽減は感じられなかった。次に第3腰椎高位の腰部側面から腰部を弛緩させていき合計で約45分施術した結果、その日は特に頭痛に対する変化は感じられなかった。頚部から背部にかけての痛みは10から4(NRS改変)と軽減したので、それだけでも体が楽になったと喜んで頂いた。
その後も頭痛に対しての施術は2週間に1度、30分を継続させていき、その結果約4ヶ月後に頭痛は本人の主観で消失した。学生時代から続いた誰にも理解されない痛みが緩和され、本当に嬉しいと喜んで頂いた様子だった。