【患者】40代後半 男性
【主訴】首を回すと痛い。
【既往歴】約半年前に交通事故による頚部捻挫。
【現病歴】約半年前の交通事故による頚部痛は緩解傾向にあるが、右回旋時の運動痛が残存している。
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【現症】頚部自動関節可動域(以下、ROM)右回旋約30°で頚部右側に運動痛を訴える。
【施術と結果】本症例は、約半年前の交通事故によって生じた頚部痛であり、要因は患部周辺の筋緊張と考えて触察したところ、第5頚椎(以下、C5)高位の頚部右側から右肩甲骨内縁にかけて筋緊張が確認された。
はじめに最も強い運動痛を訴えるC5棘突起から右に約4cmの筋緊張部位に約1分施術し筋弛緩を確認した。その結果、頚部自動ROM右回旋約30°における運動痛は10から6(NRS改変)となった。引き続き、同部位周辺に約3分施術し筋弛緩を確認した。その結果、頚部自動ROM右回旋約30°における運動痛は10から5(NRS改変)となった。十分な筋弛緩を確認したが症状が残存しているため、頚部の筋緊張は腰部の筋緊張が要因と考えて腰部を触察したところ、第2腰椎(以下、L2)から第4腰椎(以下、L4)高位の正中から右に約10cmの部位に筋緊張が確認された。腰部右側で最も筋緊張が強いL3高位の筋緊張部位に、約1分施術し筋弛緩を確認した。その結果、頚部自動ROM右回旋約30°における運動痛は10から3(NRS改変)となった。引き続き、同部位周辺に約5分施術し筋弛緩を確認した。その結果頚部自動ROM右回旋約30°における運動痛は10から0(NRS改変)と消失し、頚部自動ROMは右回旋約45°まで改善した。
これだけ楽に動かせれば車の運転が楽になると喜ばれていた。