【患者】50代前半 女性
【主訴】足首を骨折して固定が外れてから足の裏がずっと痛い
【既往歴】―
【現病歴】9月13日にママさんバレーボールの練習中にジャンプの着地の際に左足関節を捻り負傷。近医整形外科を受診し、左足関節外果骨折と診断を受け、約1ヶ月間ギプス固定をし、その後は左足関節にサポーターを着けて、1週間に3回のリハビリを約2ヶ月間受けていた。ギプス固定除去後から左足底部に歩行時に痛みがある状態が続いている。
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【現症】足底接地時に左足底部中央に痛みがあり、左足関節可動域制限と左足底部中央の痛みで跛行症状がある。左足底部中央以外の部位に痛みは無い。左足関節可動域(以下ROM)自動運動にて背屈約15°底屈約35°
【施術と結果】本症例は左足関節外果骨折後の左足底部の痛みと左足関節ROM制限を訴えており、痛みとROM制限の要因を筋の緊張と考え、初めに触察にて足底部の筋緊張を確認し、同部位に緩消法を約2分行い、筋弛緩を確認した。
その結果、歩行での足底接地時の痛みが10から7(NRS改変)に小さくなった。次に左足関節ROM制限の改善のため、触察にて左下腿部前面と後面の筋緊張を確認し、約10分緊張の強い部位に緩消法を行い、筋弛緩を確認した。その結果、左足関節ROMが、背屈約18°底屈約40°に大きくなった。次に左足底部と左下腿部前面と後面の緊張した筋に、約15分緩消法を行い、筋弛緩を確認した。その結果、歩行での足底接地時の痛みが10から2(NRS改変)に小さくなった。目視にて跛行症状の改善も確認が出来た。
施術効果の即効性に大変驚かれて頂いた。その後1週間に1回20分の施術を2回行い、歩行での足底接地時の痛みが10から0(NRS改変)に消失し、左足関節ROMが背屈約32°底屈約45°と正常可動域まで改善し、小走りが出来るまでに回復した。