【患者】50代後半女性
【主訴】右肩が痛くて動かせない
【既往歴】-
【現病歴】約2週間前、仕事にて重量物を移動していると疼痛が発生したが、我慢し続けた為、右肩関節前面に強い痛みが発生した。その後安静にしている。
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【現症】安静時痛なく、右肩自動関節可動域(以下、ROM)前方挙上約45°にて疼痛発生
【施術と結果】本症例は重量物の運搬作業にて発生している。患部に腫脹と熱感そして発赤は目視で確認できなかった。運動痛と可動域制限を引き起こしているのは肩関節周辺部の筋緊張であり、筋緊張が続いた要因の1つとして、腰部の筋緊張による上肢への血行不良であると考えた。
まず、痛みを訴える患部に緩消法を約30秒行い筋弛緩を確認した。痛みが10から9(NRS改変)に小さくなった。変化の割合が小さかったことと、上腕二頭筋停止部周辺の筋緊張が痛みを誘発すると考えられる為、上腕二頭筋停止部周辺の筋緊張に対し緩消法を約1分行い筋弛緩を確認した結果、痛みが10から7(NRS改変)に小さくなった。効果があった為、緩消法を約5分行い筋弛緩を確認した結果、痛みが10から5(NRS改変)に小さくなった。次に、腰の側面に緩消法を約10分行い筋弛緩を確認した結果、右肩関節の痛みが10から2(NRS改変)に小さくなった。右肩自動ROM前方挙上約90°に拡大した。続けて腰の側面に緩消法を約10分行い筋弛緩を確認した結果、右肩関節の痛みが10から0(NRS改変)に消失した。右肩自動ROM前方挙上約135°に拡大した。
家事が出来る。とお喜び頂き、その日の施術は終了した。