【患者】30代後半、女性
【主訴】産後、腰痛が悪化した
【既往歴】特記事項なし
【現病歴】出産前からもともと軽い腰痛があった。産後、腰痛が強くなった。痛みが強い時は自宅近所の施術院に通っている。
続きを読む
【現症】特に10分以上車を運転したり、台所に立っていると強い痛みが出るとのこと。その場で痛みの誘発が確認できたのは、立位での胸腰部後屈のみ。第3~4腰椎高位の棘突起から左右約6cm付近に痛みを感じている。
【検査所見】神経学的異常なし
【治療と結果】触診にて、腰部筋群は全体的に筋緊張が高く、腰部側面の小指押圧深は左右とも約2.5cm。
まずは、立位での胸腰部後屈で痛みを感じる部分に緩消法を実施。約2分後、若干の筋弛緩を確認。同肢位での痛みは10から8~9(NRS改変)とやや小さくなった。効果ありと判断し、同部位に続けて実施。約5分後、同部位の筋弛緩を確認。同肢位での痛みは10から6(NRS改変)と小さくなった。更に同部位に継続実施。約5分後、同肢位での痛みは10から4~5(NRS改変)と小さくなった。
その後、同部位では痛みの変化が出なかったため、腰部側面の筋緊張亢進と関連があると考え、左右の腰部側面に実施。約10分後、腰部側面の小指押圧深は左右とも約3.5cmになっており筋弛緩を確認できた。同肢位での痛みは10から2~3(NRS改変)と更に小さくなった。この時点で、主観で、「腰が軽くなった」と満足されたため施術を終了。
後日、「施術の帰りに車を運転する時に楽だった」と報告を受けた。