1年前から悩まされ続ける右肩関節痛に関する改善効果

【現症】安静時に痛みはなく、右肩関節可動域（以下、ROM）は自動で外転約90°・前方挙上120°と可動域制限が見受けられ、この時右上腕骨大結節稜付近に痛みが発生。
【施術内容・結果】本症例は、慢性的に右肩関節外転時に右肩ROM制限が見受けられ、右上腕骨大結節稜付近に痛みを訴えていることから、右大胸筋、右広背筋、右大円筋等の筋緊張が右肩ROM制限と痛みの要因と考えた。
　 はじめに触察すると右肩甲骨外縁周辺部及び右大胸筋停止部周辺に筋緊張を確認。まず筋緊張が大きい右肩甲骨外縁周辺に緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した結果、外転動作による右上腕骨大結節稜付近の痛みが10から8（NRS改変）に小さくなった為、引続き同部位を約5分施術し筋弛緩を確認。結果、右上腕骨大結節稜付近の痛みが10から5（NRS改変）に小さくなり、右肩ROMは自動で外転は約120°と大きくなったが、前方挙上に変化が見られなかった為、触察にて確認していた右大胸筋停止部周辺に施術部位を移し緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した結果、右上腕骨大結節稜付近の痛みが10から3（NRS改変）に小さくなり、右肩ROMは自動で前方挙動約120°と大きくなった。痛みが減少し、右肩ROMも大きくなっている事から、引続き同部位を約3分施術し筋弛緩を確認。結果、右上腕骨大結節稜付近の痛みが10から1（NRS改変）と小さくなり、右肩ROMは自動で前方挙動約160°と大きくなった。
　 右腕がほぼ痛み無く上げられる事に驚き、これで腕を使う作業が楽に行えると喜んでいた。