寝違えてから2週間経過しても良くならない頚部痛の改善効果

【現症】頸部関節可動域（以下、ROM）自動運動にて左回旋約10°、右回旋約40°で第３頚椎左側周辺に痛みが出現し、特に左回旋時に強い痛みが出現する。頚部前屈、後屈は痛みの出現した3日間は痛みがあったが現在は痛みは出現しない。安静時痛は無い。
【施術と結果】本症例は第３頚椎左側の痛みを訴えており、目視しても組織損傷が確認できないため、痛みの要因を第3頚椎左側周辺の筋緊張と考え、触察にて筋緊張を確認し同部位に、緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。
　 その結果、頚部左回旋時の１０から5（NRS改変）に小さくなり頚部ROM左回旋約40°に大きくなった。右回旋時の痛みは10から0（NRS改変）に消失し、頚部ROM右回旋約60°と正常可動域になった。次に腰部の筋緊張を減少させることで頚部の筋緊張を減少しやすくなると考え腰部側面から脊柱起立筋と思われる筋にかけて約1５分緩消法を行い、再びを触察にて左第３頚椎側面周辺に筋緊張を確認し、約5分緩消法行い筋弛緩を確認した。
　 その結果、左回旋時の痛みが１０から０（NRS改変）に消失し、頚部ROMは左回旋約60°と正常可動域になった。痛みの原因を説明し施術を終了した。痛みが無くなり、可動域が正常になったため、頚部をグルグルと回旋させながら大変喜ばれて頂いた。