【患者】80代後半、男性
【主訴】歩く時に腰が痛い、いつも前かがみになっている
【既往歴】腰痛
【現病歴】現在は自然に、前かがみの姿勢になって体が起こせない。
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【現症】立位・座位の姿勢を長時間保つのが辛い。歩行時に腰痛発症。普通の人の歩行の1/3程度の速度。
【治療と結果】腰部を触診すると、全体的に筋緊張が強く、腰部側面の小指押圧深は左1.0cm・右1.0cmだった。
まず、ご本人が一番気になる痛みの部位を指で示してもらい、PSIS周辺に痛みが出るとのこと。立位も・座位も辛いため、ベットに横になって頂いた状態で緩消法を10分施術。ゆっくりと立位になって頂くと、自然と体が真っ直ぐに。前傾姿勢40°が0°へと変化した。
再度、ベットに横たわって頂き、主に側面の筋緊張を約20分緩めていく。
最後に、ゆっくりと立って頂くと、体はすでに真っ直ぐの状態に加え、3倍の速度で歩行ができるようになった。現在は腰痛はないとのこと。腰部側面の小指押圧深は左4.0cm・右4.0cmとなった。施設に入っているため、また機会があれば来院したいとのことで終了。喜んで帰って頂いた。