5日前に重い物を持ち運ぶ作業により発症した急性腰痛の改善例
【患者】50代前半 男性
【主訴】5日前に仕事で無理をして重たい物を持ち運んだら腰が痛くなった。
【既往歴】ー
【現病歴】普段は疲労が溜まると腰に圧重感を感じる事もあるが、特別痛みが発現する様な事はなかった。
5日前に少し無理をして重い物を持ち運び、その後から腰部に痛みが発現した。
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【現症】安静時痛はなく痛みは動作痛のみである。胸腰部屈曲及び胸腰部伸展時に第3腰椎(以下、L3)高位右脊柱起立筋辺りに痛みが発現する。
【施術と結果】本症例は重い物を持ち運ぶ作業後に発症した急性腰痛で、外傷の可能性もある為、痛みを訴えるL3高位の脊柱起立筋辺りを目視及び触察した結果、腫脹、熱感が確認できなかった事と安静時痛を訴えていない事から痛みの要因は痛みを訴えるL3高位の右脊柱起立筋辺りの筋緊張による血行不良であろうと考えた。
先ず痛みを訴えるL3高位右脊柱起立筋辺りの筋緊張を触察により確認し、同部位に緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。その結果、胸腰部屈曲及び伸展時痛が10から5(NRS改変)になった。効果が認められた為、引き続き同部位周辺に緩消法を約10分行い筋弛緩を確認した。その結果、胸腰部屈曲及び伸展時痛は10から0(NRS改変)と消失した。
ただ、胸腰部伸展時に違和感が残存すると報告を受けたので、再発防止の目的も含めてL3高位の右腰部側面の筋緊張を触察により確認し、同部位を真横から中心部に向かって緩消法を約20分行い筋弛緩を確認した。その結果、胸腰部伸展時の違和感は主観でなくなったと報告を受けた。一度の施術で痛みが完全に消失し、大変喜んでいただけました。