【患者】30代後半 女性
【主訴】仕事で椅子に座っていると右のお尻の付け根辺りが痛い。
【既往歴】ー
【現病歴】特に誘因なく、2年程前から事務仕事で椅子に座っていると右坐骨結節辺りに怠さと痛みが発症した。整体や整骨院に通院し、約1年前からは近医整形外科で鎮痛薬を処方され、服用している。
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【現症】常に右坐骨結節辺りに怠さは現存し、特に椅子に座っている時には同部位に痛みが発現する。時に歩行時にも動作痛が発現する事がある様だが、来院時には動作痛は確認出来なかった。
【施術と結果】本症例は右坐骨結節辺りの怠さと椅座位時の痛みを訴えているが、発症機転が特に誘因ない事、また、発症後2年を経過している事から、怠さ、痛みの要因は右殿部の筋緊張による血行不良であろうと考えた。さらに殿部の筋緊張の根本的要因としては腰部の筋緊張であろうと考察した。先ず、椅座位にて痛みが発現する部位をご本人に指差ししていただき、その部位の真上の腸骨稜の際の筋緊張を触察により確認し、同部位に約2分施術し、筋弛緩を確認した。その結果、主観で右坐骨結節辺りの怠さが消失した。痛みは10から7(NRS改変)になった。
さらに、同部位に5分行い筋弛緩を確認した。その結果、右坐骨結節辺りの痛みは10から2(NRS改変)となった。この時点で確かな効果を実感された様子で、今までこんな効果が出た事は無かった、と報告を受けた。以降は完治の為、施術範囲を広げ腰部側面から正中に向かって約30分施術し筋弛緩を確認し、最終的には痛みが10から0(NRS改変)となり、終了した。