腫瘍除去手術後に発症した感覚鈍麻と右膝関節痛に関する改善効果

【現症】右膝関節内側に約３cmの手術痕有り。右脛骨粗面部の膨隆を確認。日常生活動作における関節可動域制限は確認出来なかった。
【施術内容・結果】本症例は、右膝関節の痛みと感覚鈍麻を訴えており、右膝関節周辺部の筋緊張が血行不良を起こし感覚鈍麻の要因と考えた。
　初めに、右脛骨粗面の膨隆が目視で確認できる程だった為、右大腿直筋の筋緊張を考え触察したところ、右膝蓋骨底から近位約１０ｃｍ付近に筋緊張を確認し緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認した。結果、右膝関節を地面に着けた時の痛みが１０から３（ＮＲＳ改変）と小さくなり、主観により右膝関節の感覚鈍麻が５割改善したとの報告を受けた。続けて、同施術部位に約１分施術を継続したが、症状の改善がみられなかった為、右大腿直筋や右縫工筋の起始部付近の筋緊張を考え触察したところ、縫工筋の起始部である右上前腸骨棘付近に筋弛緩を確認し緩消法を約２分施術し筋弛緩を確認した。結果、右膝関節を地面に着けた時の痛みが１０から０（ＮＲＳ改変）と消失し、主観により右膝関節の感覚鈍麻が６割改善したとの報告を受けた。
　症状が６割改善した事により、下肢の血行不良は腰部の筋緊張が要因と考え、触察により腰部側面の筋緊張を確認し緩消法を約１０分施術し筋弛緩を確認した。結果、主観により右膝関節の感覚鈍麻が９割改善したとの報告を受けた。
　右膝関節の感覚が分かるようになり、片膝立ちが痛みで出来なかったが出来るようになって喜んで頂けた。