【患者】30代前半 男性
【主訴】首を後ろに曲げると右側が痛い、あまり動かせない。右肩にも痛みがある。
【既往歴】近医にてむちうち症と診断
【現病歴】約3週間前より交通事故によるむちうち症発症。特に背側に頚部を倒すと頚部背側右側に痛みが生じる。
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【現症】頚部に安静時痛無し。頚部ROMは自動で背側屈約10°で痛みが発生する。
【施術と結果】本症例は、頚部背側に頚部関節可動域(以下、ROM)制限を伴う疼痛が発症する。約10°で痛みが発生することを確認できることから、頚部背側右側の癒着様もしくは筋硬結が要因と考えた。
先ず頚部左側のROM自動で左側屈約10°で強く疼痛を訴える部位を触察したところ、第3頚椎(以下、C3)棘突起から第6頚椎(以下、C6)棘突起の右側約3cmの部位に癒着様を確認した為、一番痛みがある箇所を指摘して頂き第6頚椎(以下、C6)の部位に緩消法を約8秒施術し筋弛緩を確認した。結果、頚部背側のROMは自動で左側屈約5°での痛みは10から0(NRS改変)となった。頚部ROMは自動で背側屈約20°と大きくなった。
さらに痛い箇所を指摘していただくと痛い部位が第3頚椎(以下、C3)棘突起から右側約3cmの部位に移動した。8秒間弛緩していくと痛みは10から8(NRS改変)となった。頚部ROMは自動で背側屈約45°と大きくなった。更に同じ部位を1分間弛緩していくと痛みは10から0(NRS改変)となった。
まだ癒着様は広範囲に渡り残っているので、周辺をさらに10分弛緩するとスッキリした、痛みが消失したと喜んでいただけた。