腰椎分離症と診断を受け2ヶ月間プレーが出来なかった野球少年が抱える腰痛の改善効果
【患者】10代前半 男性
【主訴】腰の痛みで野球が出来ない
【既往歴】-
【現病歴】約3ヶ月前から野球の練習後に腰部に痛みが出現し始めた。その後、約1ヶ月間は痛みを我慢して練習をしていたが、約2ヶ月前から腰部の痛みでプレーが困難になり練習を休んでいた。約1ヶ月前に近医整形外科を受診し、腰椎分離症と診断を受け装具とリハビリの加療を受けていた。
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【現症】胸腰部前屈約40度で第3腰椎棘突起周辺の筋に痛みが出現し、後屈では痛みは無い。バットスイングをするように胸腰部を回旋した際にも同部位に痛みが出現する。
【施術と結果】本症例は腰部の痛みを訴えており、痛みの要因を筋の筋緊張と考え、触察にて腰部脊柱起立筋と思われる筋の筋緊張を確認し、腰部脊柱起立筋と思われる筋の筋緊張の要因として腰部側面の筋緊張が考えられ、腰部側面に触察にて筋緊張を確認し、腰部側面の筋に緩消法を約5分行い筋弛緩を確認し、腰部脊柱起立筋と思われる筋の筋弛緩も確認できた。
その結果、胸腰部前屈約40度で第3腰椎棘突起周辺の痛みが10から0(NRS改変)に消失し、胸腰部前屈約90度で第3腰椎棘突起周辺の筋に痛みが出現するようになった。症状に変化があるため同部位に緩消法を約10分行い筋弛緩を確認し、その結果、胸腰部前屈約90度での第3腰椎棘突起周辺の痛みが10から0(NRS改変)に消失し、バットスイングをするように胸腰部を回旋した際の痛みが10から5(NRS改変)に小さくなった。
さらに同部位に緩消法を約15分行い筋弛緩を確認し、その結果、バットスイングをするように胸腰部を回旋した際の痛みが10から2(NRS改変)に小さくなった。患部の状態を保護者の方にも説明し施術を終了した。
施術から5日後に再来院され、1日約3時間なら全力で練習が出来ていると患者さんから報告を受け、4月中旬の試合に出場出来そうだと大変喜ばれて頂いた。