水泳のクロールで生じる右肘関節痛の改善例

【現症】右肘自動関節可動域（以下、ROM）屈曲約45°以降は痛みが伴うが、ROM制限は確認できない。
【施術と結果】本症例は、右肘関節の屈曲動作で痛みが伴うが、目視と触察により組織損傷や腫脹・熱感を確認できない事から、右肘関節周辺の筋緊張が要因と考えた。
　先ず、右肘自動ROM屈曲約45°で最も痛みが発生する部位を指1本で示してもらったところ、右肘内側上顆から近位約2cm周辺を示した為、同部位に緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認した結果、右肘自動ROM屈曲約45°での痛みが10から6（NRS改変）と小さくなった。改善が見られた為、続けて同部位に緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した結果、右肘自動ROM屈曲約45°での痛みが10から4（NRS改変）と小さくなった。
　右肘自動ROM屈曲約45°で最も痛みが発生する部位が右肘外側上顆から近位約1cm周辺に移動した為、同部位に緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認した結果、右肘自動ROM屈曲約45°での痛みが10から1（NRS改変）と小さくなった。
　主観により、右肘関節屈曲動作での痛みはほぼ感じられなくなり、クロールの動作がスムーズにできるようになったと報告を受けた。