約1ヶ月前に発症した急性腰痛が徐々に増悪し、背部にも痛みが広がった症状に効果があった例

【現症】胸腰部関節可動域（以下、ROM）自動屈曲約15°・自動伸展約10°。浅呼吸時にも右肩甲骨内縁付近に強い痛みが起こる。
【検査所見】
【施術と結果】本症例は肋骨の疲労骨折もしくは筋挫傷の可能性も考えられたが、受傷から4週が経過しており、骨融合もしくは筋挫傷の修復が完了している可能が高く、筋緊張による血行不良と考えた。
　触察にて右肩甲骨内縁周辺と右腰方形筋周辺の筋緊張を確認した。右肩甲骨周辺の緊張している個所に対して3分施術した結果、呼吸時の痛みは10から7（NRS改変）と小さくなった。
　次に右腰部痛に対し右腰方形筋周辺に３分施術した結果、痛みは10から5（NRS改変）と小さくなった。右肩甲骨周辺の筋肉および右腰方形筋が緊張している要因は腰部側面の緊張と考えた。腰部右側面に対して30分緩消法を行った結果、触察にて腰部右側面の押圧深は2.5㎝深から4.0㎝深となった。呼吸時の右肩甲骨内縁の痛みは7から0(NRS改変)と消失した。
　また右腰部の痛みは5から0(NRS改変)と消失した。胸腰部ROM自動屈曲約40°・自動伸展約25°となった。