【患者】50代前半 女性
【主訴】右の中指が曲がらなく、突っ張っていて、曲げようとすると引きつる様な痛みがある。
【既往歴】バセドウ病術後(2010年)
【現病歴】約2年前より両手指に痛みが発症し、約1年前より右中指に関節可動域(以下、ROM)制限がみられるようになってきた。
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【現症】他動により右中指中手指節関節(以下、MP関節)伸展約0°で右中指近位指節間関節(以下、PIP関節)屈曲約50°、右中指MP関節屈曲約80°で右中指PIP関節屈曲約65°。右中指中節骨背側面に突っ張り感と動作時痛あり。
【検査所見】レントゲン写真にて、右中指MP及びPIP関節に変形性所見は認めず。
【施術内容・結果】本症例は、右中指PIP関節のROM制限と痛みを訴えており、ROM制限の要因として、右中指MP関節掌側A1腱鞘領域の腱肥大が考えられ、痛みの要因として右総指伸筋周辺の筋緊張と考えた。
はじめに、施術者①が右中指MP関節周辺部を触察し、腱肥大を確認。緩消法を約2分施術し、腱肥大の縮小を確認した。その結果、右中指PIP関節のROMがMP関節伸展約0°でPIP関節屈曲約60°、MP関節屈曲約80°でPIP関節屈曲約75°と大きくなった。その後、緩消法を約2分継続したが右中指PIP関節ROMの変化が確認出来なかった。
次に、施術者②が右中指PIP関節の痛みに対し、触察にて右総指伸筋近位1/3周辺部に筋緊張を確認。緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。その結果、右中指PIP関節屈曲時の右中指中節骨背側面の痛みが10から7(NRS改変)と小さくなった。更に同部位に緩消法を約1分継続したところ、右中指PIP関節屈曲時の痛みの変化は確認出来なかったが、主観により、突っ張り感が軽減したとの報告を受けた。
次に、触察範囲を右前腕屈側まで広げたところ、右前腕屈側中央部付近に約5mm大の筋硬結様のしこりを確認した。右前腕屈筋群の筋緊張が右前腕伸筋群の筋緊張を誘発している事により、右中指中節骨背側面の突っ張り感と痛みが発生していると考え、施術者③により約5mm大の筋硬結様のしこりに対して緩消法を約3分施術。筋硬結様のしこりが約2mm大に縮小した。その結果、右中指PIP関節屈曲時の右中節骨背側面の痛みに変化はみられなかったが、主観により右中指のつっぱり感が消失したとの報告を受けた。
次に、右中指PIP関節屈曲時の右中節骨背側面の痛みに変化がみられなかった為、施術者④が右中指PIP関節拘縮患部を触察し、緊張部位に緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した。その結果、右中指PIP関節屈曲時の右中節骨背側面の痛みが10から0(NRS改変)と消失した。
約1年前からのROM制限に改善が見られ、また約2年間継続していた痛みが消失した事を喜んで頂けた。
【その他】本症例は、しん整形外科にて、緩消法認定技術者の①清水・② 小林・③筆者(渡邉)・④秦の4名で順次施術を行った症例であり、部位ごとに施術者が変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査は④が行った。
【検査所見】レントゲン写真にて、右中指MP及びPIP関節に変形性所見は認めず。
【施術内容・結果】本症例は、右中指PIP関節のROM制限と痛みを訴えており、ROM制限の要因として、右中指MP関節掌側A1腱鞘領域の腱肥大が考えられ、痛みの要因として右総指伸筋周辺の筋緊張と考えた。
はじめに、施術者①が右中指MP関節周辺部を触察し、腱肥大を確認。緩消法を約2分施術し、腱肥大の縮小を確認した。その結果、右中指PIP関節のROMがMP関節伸展約0°でPIP関節屈曲約60°、MP関節屈曲約80°でPIP関節屈曲約75°と大きくなった。その後、緩消法を約2分継続したが右中指PIP関節ROMの変化が確認出来なかった。
次に、施術者②が右中指PIP関節の痛みに対し、触察にて右総指伸筋近位1/3周辺部に筋緊張を確認。緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。その結果、右中指PIP関節屈曲時の右中指中節骨背側面の痛みが10から7(NRS改変)と小さくなった。更に同部位に緩消法を約1分継続したところ、右中指PIP関節屈曲時の痛みの変化は確認出来なかったが、主観により、突っ張り感が軽減したとの報告を受けた。
次に、触察範囲を右前腕屈側まで広げたところ、右前腕屈側中央部付近に約5mm大の筋硬結様のしこりを確認した。右前腕屈筋群の筋緊張が右前腕伸筋群の筋緊張を誘発している事により、右中指中節骨背側面の突っ張り感と痛みが発生していると考え、施術者③により約5mm大の筋硬結様のしこりに対して緩消法を約3分施術。筋硬結様のしこりが約2mm大に縮小した。その結果、右中指PIP関節屈曲時の右中節骨背側面の痛みに変化はみられなかったが、主観により右中指のつっぱり感が消失したとの報告を受けた。
次に、右中指PIP関節屈曲時の右中節骨背側面の痛みに変化がみられなかった為、施術者④が右中指PIP関節拘縮患部を触察し、緊張部位に緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した。その結果、右中指PIP関節屈曲時の右中節骨背側面の痛みが10から0(NRS改変)と消失した。
約1年前からのROM制限に改善が見られ、また約2年間継続していた痛みが消失した事を喜んで頂けた。
【その他】本症例は、しん整形外科にて、緩消法認定技術者の①清水・② 小林・③筆者(渡邉)・④秦の4名で順次施術を行った症例であり、部位ごとに施術者が変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査は④が行った。