【患者】80代後半 女性
【主訴】左膝関節が痛くて、歩くと踏ん張りにくくてよろける時がある。
【既往歴】ー
【現病歴】約5年前から両膝関節に痛みが発生したが、約1年前からは痛みなく農作業が出来ていた。約2週間前に農作業中に石を持ち上げた時、左膝関節に痛みが発生。近医整形外科にてレントゲン検査を受け異常なし。
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【現症】歩行時の荷重応答期で、左膝関節内側に痛みがあり、左下肢に力が入りにくくよろける時がある。
【施術と結果】本症例は、左膝関節内側に痛みを訴えており、転倒などの外傷はなく左膝関節周辺の筋緊張が痛みの要因と考えた。
触察にて痛みの出現部位の左膝関節内側周辺に筋緊張を確認し、緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した。結果、荷重応答期の左膝関節内側の痛みが10から8(NRS改変)と小さくなったが、主観により左下肢の力入り度合いが変化なしと報告を受けた。左下肢の力入り度合いに変化がない事から、左膝関節内側周辺の筋緊張の要因として、左上前腸骨棘内側周辺の筋緊張と考え、触察にて左上前腸骨棘内側周辺の筋緊張を確認し、緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した。
結果、荷重応答期の左膝関節内側の痛みが10から7(NRS改変)と小さくなったが、主観により左下肢の力入り度合いが変化なしと報告を受けた。症状に変化がない事から、左下肢の血行不良が左下肢の力入り度合いの要因と考え、触察にて腰部左側の筋緊張を確認し、緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した。結果、荷重応答期の左膝関節内側の痛みが10から6(NRS改変)と小さくなり、主観により左下肢の力入り度合いが約2割大きくなったと報告を受けた。
痛みや力入り度合いに改善があった為、さらに同部位に緩消法を約20分施術し筋弛緩を確認した。結果、荷重応答期の左膝関節内側の痛みが10から4(NRS改変)と小さくなり、主観により左下肢の力入り度合いが約8割大きくなったと報告を受けた。
歩行時によろける事なく歩行速度が約2倍となり、一緒に来院されていたご家族の方が、こんなに速く歩いてる、と驚きながら喜びの報告を受けた。