1ヶ月前から悪化を辿る腰痛の改善例

【現症】疼痛箇所に腫脹や熱感、内出血は確認できない。腰部全体に筋緊張が確認できる。安静時痛はなく、運動痛のみである。胸腰部屈曲動作で第4・5腰椎高位に疼痛が発現する。
【施術と結果】本症例は座位から立位への動作や胸腰部屈曲動作で第4・5腰椎高位の腰部全体に疼痛が発現する事から、腰部全体の筋緊張が痛みの要因であると考えた。施術前の腰部押圧深は約1cm。
　主に痛みを訴える部位に左右差は無く、触察にて両側に同様の筋緊張を確認できた。疼痛部位は第4腰椎下位に発現しているが、先ず第3腰椎高位で腰部側面から正中方向に向けて緩消法で弛緩させていくのが腰部全体を弛緩させる為には1番効率が良いと考え施術を開始した。第3腰椎高位で腰部側面から施術を開始し、約2分緊張部位を緩消法で弛緩した。
　結果、座位から立位への動作での痛みは10から7(NRS改変)に減少した。
　その後合計で約30分かけて腰部のみを施術し、腰部押圧深は約3cmとなり、痛みは10から1(NRS改変)に減少した。