【患者】50代前半 男性
【主訴】左肩が痛くて腕が上がらない
【既往歴】ー
【現病歴】約1年前に右肩関節に痛みが発症し、右肩関節屈曲動作が困難になったが、3ヶ月程で痛みが消失したが、約3ヶ月後には左肩関節屈曲動作が困難になり4ヶ月経過しても症状に変化が無く、来院された。
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【現症】左肩関節可動域(以下、ROM)は自動で屈曲約80°、外転約70°で痛みが発症し、ROM制限を確認した。
【施術と結果】本症例は左肩関節に痛みを訴えており、左肩ROM制限を確認したことから左肩関節周辺部の筋緊張が要因であると考えた。触察にて左大胸筋周辺の筋緊張を確認し、緩消法にて約2分施術し、筋弛緩を確認した。結果、左肩関節の痛みが10から8(NRS改変)となり、左肩関節ROMは自動で屈曲約90°、外転変化なし。
外転動作に変化がなかった為、左大円筋周辺の筋緊張が考えられた。初めに触察したところ、大円筋停止部辺りに筋緊張を確認した。同位部を緩消法にて約2分施術し、筋弛緩を確認した。結果、左肩関節の痛みが10から6(NRS改変)となり、左肩関節ROMは自動で屈曲約100°、外転約80°と改善した。その後も触察にて、広背筋第12助骨下部周辺の筋緊張を確認し、約2分施術した。結果、左肩関節の痛みが10から5(NRS改変)となり、左肩関節ROMは自動で屈曲約110°、外転約90°となった。
続けて同部位に施術を約1分行ったが変化がなかった為、腰部左側面を弛緩した方が良いと考え、緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した結果、左肩関節の痛みが10から4(NRS改変)となり、左肩関節ROMは自動で屈曲約120°、外転約95°となった。腰部左側面の筋緊張が高かった為、継続して約20分施術し、押圧深約1cmから 約2.5cmとなった。結果、左肩関節の痛みが10から2(NRS改変)となり、左肩関節ROMは自動で屈曲約140°、外転約100°となった。
改善の兆しが見えてきたと喜んでくださり、その日の施術は終了となった。