【患者】40代後半 男性
【主訴】4年前から右の股関節に痛みが出始めて、1ヶ月前からは痛みが酷くなってきた。
【既往歴】-
【現病歴】約4年前から特に誘引なく右股関節に痛みが発生し、整体院へ週に1度通院するも消長を繰り返す。約1ヶ月前から歩行時の右股関節痛が増悪する。
続きを読む
【現症】歩行動作の荷重応答期(以下、LR)に右股関節恥骨結合から外側へ約10cm周辺に強い痛みが発生。可動制限はみられない。
【施術と結果】本症例は、歩行時のLRに右股関節恥骨結合から外側へ約10cm周辺に痛みを訴えており、特に誘引なく発生している事から要因として右股関節周辺の筋緊張による血行不良が考えられた。
触察により右股関節周辺の筋緊張を確認したところ、右鼡径部恥骨結合から外側へ約10cm周辺に筋緊張を確認し、同部位に緩消法を約2分施術し、筋弛緩を確認した。その結果、歩行動作でのLRの痛みが10から6(NRS改変)と小さくなった。
効果が認められた為、更に同部位の筋緊張部位に緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した結果、歩行動作でのLRの痛みが10から5(NRS改変)と小さくなった。
更に同部位の筋緊張部位に緩消法を約2分施術し、筋弛緩は確認出来たが痛みに変化が認められなかった為、右股関節周辺の筋緊張の要因は腰部の筋緊張と考えた。触察にて腰部側面の筋緊張は体表より押圧深約2cmを確認し、腰部側面の筋緊張部位に緩消法を約20分施術し、筋弛緩を確認した。その結果、腰部側面の筋緊張は体表より押圧深約2cmから約4cmと大きくなり、歩行動作でのLRの痛みが10から2(NRS改変)と小さくなった。
主観にて歩行時の右脚が軽快になり、痛みも楽になり、これで暫く出来なかったゴルフにも行けそうだ。と喜んで帰路につかれた。