【患者】50代前半 男性
【主訴】腰が痛くて、ゴルフクラブが振れない。
【既往歴】ー
【現病歴】25年程前から腰痛があり、20年程前に近医整形外科にて腰椎椎間板ヘルニアと診断され入院したが手術はしていないとの事。入院後は動けない程ではないが腰痛が続いている。1年前からは運動が出来る程度の痛みになってきた為、好きなゴルフを再開していたが、一週間前にゴルフ場でラウンド中、足場の悪い位置からスイングをしてから腰部に普段より強い痛みが出現。
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【現症】第4腰椎(以下、L4)高位の脊柱起立筋周辺部に痛みがあり、胸腰部関節可動域(以下、ROM)は自動で左側屈約20°、右側屈約20°で痛みあり。
【施術と結果】本症例は、L4高位の脊柱起立筋周辺部に痛みを訴えており、要因として痛みを訴えている部位の筋緊張と考え、触察にて筋緊張を確認し、座位にて緩消法を約3分行い、筋弛緩を確認した。結果、L4高位の脊柱起立筋周辺部の痛みが10から8(NRS改変)と小さくなった。
痛みに改善があった為、さらに同部位に筋弛緩を確認しながら緩消法を行っていたが、約3分経過したあたりから同部位周辺部が筋緊張し、L4高位の脊柱起立筋周辺部の痛みが10から9(NRS改変)と大きくなった。緩消法を行う際、時間が経つにつれて体に力みが入ってしまうとの事で、仰臥位での施術に変更した。
脊柱起立筋周辺部の筋緊張は腰部側面の筋緊張が要因と考え、触察にて筋緊張を確認し、緩消法を約20分行い筋弛緩を確認した。結果、L4高位の脊柱起立筋周辺部の痛みが10から5(NRS改変)と小さくなった。触察にてL4高位の脊柱起立筋周辺部の筋弛緩を確認し、短時間の座位での施術が可能ではないかと考え、L4高位の脊柱起立筋周辺部に残っている筋緊張を触察にて確認し、座位にて緩消法を約2分行い、筋弛緩を確認した。結果、L4高位の脊柱起立筋周辺部の痛みが10から2(NRS改変)と小さくなった。
ゴルフクラブを持っていなかったのでスイング動作を3回行い、これでゴルフクラブが振れそうだと喜びの報告を受けた。