退職せざるをえないほどの左手関節痛の改善効果

【現症】左手関節可動域(以下、ROM)は自動で背屈約90°、掌屈約90°で遠位橈尺関節背側から約5ｃｍ近位前腕背側までに痛みがある。その他の動きでは痛みは確認出来ない。
【施術と結果】本症例は左手関節に痛みを訴えており、目視にて組織損傷は確認できないため、痛みの要因を筋緊張によるものと考え、触察にて左手関節遠位橈尺関節背側から約5ｃｍ近位前腕背側に強い筋緊張を確認し、同部位周辺に緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。その結果、左手ROM自動で背屈約90°、掌屈約90°での遠位橈尺関節背側から約5ｃｍ近位前腕背側の痛みが１０から５(NRS改変)に小さくなった。
　痛みが変化したため引き続き、左手関節遠位橈尺関節背側から約5ｃｍ近位前腕背側に緩消法を約15分行い筋弛緩を確認し、その結果、左手ROM自動で背屈約90°、掌屈役90°での遠位橈尺関節背側から約5ｃｍ近位前腕背側の痛みが１０から０(NRS改変)に消失した。
　次に左前腕部の筋緊張の要因を腰部の筋緊張と考え、腰部側面の筋緊張を触察にて確認し、腰部側面第2腰椎高位から第4腰椎高位の範囲に緩消法を約10分行い筋が弛緩した事を確認し、左手関節の痛みの根本原因を説明し施術を終了した。
　患者さんから痛みを根本的に治して、また新しい仕事に就きたいと前向きな報告を頂き、笑顔で帰宅された。