幼児に誘因なく発症した痛みによる右母指指節間関節伸展困難の改善例

【現症】
右IP関節の伸展時に痛みがあり、屈曲時には痛みはない様子。右母指IP関節可動域(以下、ROM)は伸展約-30°で痛みが発生する模様。痛みの発症転機は特に思いつかないとのこと。痛みのある部位は右母指IP関節周辺であることはわかったが、患者さんが4歳であったため、それ以上のことは確認が難しかった。
【施術と結果】本症例は右母指IP関節伸展時に痛みを訴えており、痛みは右母指IP関節周辺に痛みを訴えていることから、右母指IP関節周辺の筋緊張が要因であると考えた。
　触察にて痛みを訴える右母指IP関節掌側周辺に筋緊張が確認できたため、緩消法にて約1分弛緩したところ、痛みは消失したと報告を受け、右母指IP関節ROM伸展10°となった。
　本人が長時間施術を受けることが難しかったため、短時間の施術であったが、母親より、「発症転機がわからず不安だったが、指が動くようになり安心した」と報告を受けた。